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私達が人間を辞めた日【外伝】 寿~孤独な支配者~
第4章 亀裂

どういう事だ...?愛華の父の件で何か弱味でも握られている?
何故俺はこんなにも震えているんだ...

「ほら...いつものように...」
「...はい...」

和雄の言葉に返事をした愛華は...制服を脱ぐ...
目の前の光景が理解できず混乱する俺の目に...衝撃的な物が映った。
下着姿になった愛華の美しい白い肌に...鞭で打たれたような無数の痣....
愛華は和雄の前に跪き...言う。

「私は御主人様の奴隷です...私の全ては...御主人様のモノです...私の体を全て差し出しますので...父の会社を...私達家族を...救ってください...」

涙ぐみながら途切れ途切れに言わされているであろう台詞を吐く愛華...
なんでこんな事に...愛華はいつも笑ってて...そんな素振り等まるで見せなかったのに...

「そうだ...お前は奴隷だ...その奴隷がさっきは随分生意気な口を利いたな。父がどうなってもかまわないんだな?」
「...申し訳ありません...私は奴隷の身分で...御主人様に失礼な態度を取りました。私はどんな折檻でも受けます...だから...」

ポロポロと涙を溢す愛華を満足そうに見下ろす和雄の瞳...かつて家族だった頃の物とは...全くの別人だ。
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