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第8章 止まらない衝動

俺は先日訪れたホテルに向かっていた。
今の俺なら麗奈の死体も容易く処理できるし、既に警察にも圧力をかけている。心配する事は何もない。

今日ここに来た理由は前回と同じ企業の頼みで、相手にとってダメ元の最後であろう性的接待を受ける為だ。
今は女を虐げたい...その衝動に突き動かされた俺の二つ返事には相手の方が驚いていたようだった。

麗奈の件から今でも俺に沸き上がる衝動...女を絶望させ...苦しませ...何もかもを奪いたいという欲求。
それが元々俺の中に存在していたのか、それとも新たに芽生えてしまった物なのかなんて今はどうだっていい。

部屋をノックすると、少しして扉が開いた。
少し驚いた事に...俺を出迎えた女は、先日断った女と同一人物だ。
バスローブに身を包み、緊張した面持ちで深々と頭を下げる。

「本日は無理な交渉にも関わらず、応じて頂いて誠にありがとうございます。今日は前回のような粗相の無いよう気を引き締めて御奉仕致しますので、どうか宜しくお願いします」

面倒な挨拶を無視してスーツを脱ぐ...俺がベッドに腰掛けると、女は直ぐに俺の前に跪いた。