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オオカミ君のホンネ
第22章 君の為なら
染詠side
家を飛び出した穣を探し回って今、公園にさしかかった。
「はあッ…はあッ…はあッ……」
昔よく穣と遊んだ公園………居た!!…穣だ…………
「穣~ッ!」
声を掛けるとすまなそうに眉を下げた。
「はあッ…はあッ…探したよ……」
「…ごめん……染詠………俺、お前のことになると自分が制御出来なくなるんだ。でも、俺…俺……!」
穣の家も安心して居れるような環境ではなかった。
だから穣はいつも俺に甘えていて、そのことを知っているのは俺だけ。
穣の心の支えになってやるのが俺に出来る唯一のことだったから、毎日毎日よく遊んだ。
「……大丈夫だよ…ゆっくりでいい。」
優しく穣を抱き締めて囁くと、穣は深呼吸をして話し始めた。
「……俺、染詠のこと、大好き。俺は、あのときの約束…覚えてる。だから、俺は染詠のためなら、なんでもする。」
まだ、あのときの言葉…覚えてたんだな…。
「うん…うん……」
静かに相槌を打って応えると、緊張がほどけたように俺にもたれかかってくる。
正直、親子や他校の中高生のいる公園で男と抱き合うのは大変恥ずかしい。
「……家まで送るよ……」
立つように促して穣を家まで送ったあと、近くのコンビニに寄った。
家を飛び出した穣を探し回って今、公園にさしかかった。
「はあッ…はあッ…はあッ……」
昔よく穣と遊んだ公園………居た!!…穣だ…………
「穣~ッ!」
声を掛けるとすまなそうに眉を下げた。
「はあッ…はあッ…探したよ……」
「…ごめん……染詠………俺、お前のことになると自分が制御出来なくなるんだ。でも、俺…俺……!」
穣の家も安心して居れるような環境ではなかった。
だから穣はいつも俺に甘えていて、そのことを知っているのは俺だけ。
穣の心の支えになってやるのが俺に出来る唯一のことだったから、毎日毎日よく遊んだ。
「……大丈夫だよ…ゆっくりでいい。」
優しく穣を抱き締めて囁くと、穣は深呼吸をして話し始めた。
「……俺、染詠のこと、大好き。俺は、あのときの約束…覚えてる。だから、俺は染詠のためなら、なんでもする。」
まだ、あのときの言葉…覚えてたんだな…。
「うん…うん……」
静かに相槌を打って応えると、緊張がほどけたように俺にもたれかかってくる。
正直、親子や他校の中高生のいる公園で男と抱き合うのは大変恥ずかしい。
「……家まで送るよ……」
立つように促して穣を家まで送ったあと、近くのコンビニに寄った。