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熱指
第1章 熱指。
──今まで一人でしてたけど流石にもうダメ…今日は…イキたい…。
いつものように彼にいじってもらっていたけど、やっぱりイク寸前で彼の降りる駅に着く。
だめ、やだ…。
私はもうイクことしか考えられなくなっていた。
降りようとする彼の手をガッと掴み、一緒に降りた。
そこで初めて彼の顔を見る事になる。
30代前半くらい、背が高く細身で爽やかな印象だった。
とても痴漢するようには見えない…。
彼もやはり驚いていた。
一瞬顔を真っ青にして。
当然よね、痴漢してる相手が一緒に降りてくるなんて。
「お願い…もう我慢できないんです…」
自分でも何を言ってるんだろうと混乱した。
「……おいで…」
少し悩んでいた彼は理解したような表情をして私の手を引き、都合良く空いていた多目的トイレへと入っていった。