この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
【SS】目が覚めたら…?
第27章 【ファン感謝】白雪姫 ②小人(ナツ)
 

 ハナタレナツのどもりも改善されてきて、ちゃんとタイミング合わせられるようになってきていた。

 温和なナツの面影を宿しながらも、ハナタレナツだけが時折、野性的な眼差しをあたしに向けてくるのがわかる。

 それは窓を叩いた、あの目つきの悪い鷹のように。

 その強すぎる鋭い視線が、あたしの肌を焦がしそうだった。


「どうしたの、しーちゃん」


 そしてやけに触るんだ。

 それはなにげない動作かもしれないけれど、ハナタレナツの指が動く度に、あたしの肌がざわめく。あたしの肌に火種を落とされる。


 そして超然とした眼差しで、声がなき唇の動きでこっそりあたしに言葉を伝える。


 お 楽 し み は 最 後 に ね


 なにか恐い。

 追いつめられた気分になるのはなぜ?


 あたしはサクラがくれた櫛をこっそりポケットの中で握りしめた。


 サクラが去ってから3日目の朝。

 そう3日しか経っていないのに、異常成長するナツ達。


 それをあたしは笑って見守っていていいのだろうか。

 このままでいいのだろうか。


 そんな疑問が芽生えるようになった。



 その夜――。
 
 あたしのベッドにきたのは黄ナツ。

 
 巻き毛のようだったミルクティー色の髪は長く伸びて、乱れたかのような悩ましい表情をちらちら見せる。

 ナツの顔立ちは綺麗だ。

 特にとろみのついたココア色の瞳に、吸い込まれそうになる。


「しーちゃん、ようやく今度は僕の番がきた。他の奴達がしーちゃんのシーツに汗を滲ませたかと思うと、腹が立って……。毎日思いきり洗濯をして、消毒をしていた。ふふ、だけどもうこれからはそんな思いをしなくてもいい」


 ナツの長くなった指先が、あたしの唇の上を撫でる。


「ああ、しーちゃんに触れたい。無知な奉仕ではなく、男としてしーちゃんに触れたい。……だけどそれはまた今度。だって僕は大人になるんだから」


 上下に動く、ナツの喉仏。
 
 僅かに下がったその声音は、艶やかな低音を響かせあたしを誘惑する。
/779ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ