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【SS】目が覚めたら…?
第28章 【ファン感謝】白雪姫 ③王子(モモ)
 

「サクラの頭の中で、あたしは…どうしてたの? 今のあたしみたいに、裸だったの?」

 そしてサクラは、初めてあたしが裸だということに気づいたようだ。


「な、ななな!!」


 蒼白な顔色が瞬時に真っ赤になる。

 ああ、サクラってこんなにわかりやすい表情を見せる男だったのか。


 あたしから逃げようとしたらしい。しかし体勢を崩した。


「やっぱり、足……怪我してる」

「してない!!」


 サクラの左足首が、紫色に腫れ上がっていた。

 こんな状態でよくも平然と歩いていたものだ。


「本当?」


 指で突いてみたら、サクラの身体が捻れ……全身で痛みを表現を始める。思った以上に激痛だったらしい。


「お医者様に診せないと」

「……平気だ」

「痛いんでしょう?」

「痛くない」


 もう一度、指でつんつんとすると、サクラが仰け反った。


「ほら、痛いんでしょうに」


 悔しそうに唇を噛みしめながら、サクラが言う。


「痛くない!!」


 涙目で睨み付けて意地を張る、まるで子供のようなサクラ。予想以上に怪我は深刻で、予想以上に彼は頑固だ。

 メガネをとっても視力はあるのか、その目はストレートにあたしを捕える。……ただ、到底子供とは思えぬ、色気に満ちた"男"のものだが。

「痛くないというのなら……」


 ああ、駄目。

 サクラのこの艶ある瞳に、あたし――。 


「……触っていい?」

 
 サクラの身体が凍り付いた。
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