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【SS】目が覚めたら…?
第28章 【ファン感謝】白雪姫 ③王子(モモ)
 

 破瓜に痛みを伴うと聞いた時、正直あたしは震え上がった。なんのためにそんなことをするのかわからず、それが女の通過儀礼で絶対しないといけないというのなら、蜜壷に肉棒を入れるなんて怖い行為は、一生に一度でいいと思っていた。むしろそんなことをさせないために、その場から逃げ切りたいと思っていた。


 そのあたしが、サクラに嘆願している。

 痛くてもいいから、一生に一度の相手になってくれと。

 サクラとなら、そういうことをしてもいい。

 否、サクラが相手だからそういうことをしてみたい。


 男と女として交わり、繋がりたい――。

 特別なことをしたい――。


 たとえ痛みが凄くても、サクラが相手なら我慢できる…そう思っているというのに、サクラからの返答はなかった。


「繋がりたい……」

「駄目です」


 否定の言葉なら返るのに。


「どうして……?」


 理由をサクラは答えない。


「あたしがいいと言っているのだから……」

「だから、駄目です」


 出るのは拒絶の言葉ばかり。


 この間にもサクラのモノは質量を増やして、あたしの秘部を抉るように滑っているのに、どこにも拒絶感などないのに。

 ……こんなに気持ちよくて、こんなにあたしの身体が悦んでいるのに。

 繋がれないということが哀しくて仕方が無い。


「ここから先は、あなたが本当に好きな相手とすべきです」


 掠れきった声音が紡ぐ言葉に、あたしは泣きそうになる。

「そんな相手……」


 いないと続けたいのに、


「現れます!!」


 あたし以上の泣きそうな声音で、頭ごなしに否定したサクラは猛ったままの肉棒をあたしの秘部に擦るように突き上げてくる。


 荒々しい動きに、あたしは声を上げた。
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