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【SS】目が覚めたら…?
第28章 【ファン感謝】白雪姫 ③王子(モモ)
「……ん……舌、出して」
悩ましげに急いたような息を繰り返すサクラに従うと、サクラがあたしの舌にちゅるちゅると吸い付いてきた。
まるで舌が性感帯になってしまったように、びりびりと刺激が走る。
そして彼の舌であたしの舌を包み込むように絡み合わせてくると、やがて互いの荒い息の中、くねくねと卑猥に動くふたつの舌が、互いの舌を舐め合い、吸い合い――。
サクラが唇を窄めるようにしてあたしの舌を吸うと、そのまま頭を前後動かすようにしてずぼすぼと音をたてて、あたしの舌を根元まで深く愛撫する。
するとサクラの肉棒の動きも、より深くより早くと、似た動きに変わり、まるでされている舌の愛撫が、蜜壷の中に入ってサクラが抽送している気分になって、倒錯めいた気分にくらくらする。
サクラからなされる全ての愛撫がひとつに繋がり、あたしの待ち望む挿入による快楽に溺れているような気がして、ぶるりと身震いしながら強まる快感に喘いだ。
ぴちゃぴちゃと聞こえる音が、どこから聞こえたものなのか最早わからない。その水音は官能の大きさに比例しているというのなら、あたしの身体は官能の火に最高に燃え上がっている。
卑猥に舌を動かしながらも、あたしを見るサクラの眼差しは挑発的で、あたしの動きのすべてを捉えようとしているように、真剣だった。
あたしが悶えれば、その強い瞳が潤んで濡れ、甘さが滲んで艶めき、より情熱的に舌を絡ませながら、サクラは下半身の固い尖端をあたしの敏感な粒に擦れるように動く。
たまらずに腰を振れば、サクラもその動きに合わせるようにしてきて、快感の波から逃れようがない。
そんな絡みに同調するように、くちゅくちゅと音をたてながら、強く弱く口外でなされている舌の戯れは、やがてサクラの舌ごとあたしの口の中に戻され、サクラの舌がより暴れてあたしの口腔を弄って、口端から垂れる涎に気づかせないほどの快感を引き出していく。
「はぁ……はふ、ぅぅんんっ、ああ……」
「んん……もっと、くっついて。舌……吸って。そう……ああ……」
喘ぎながらじゅるじゅると舌を互いに貪りあえば、いつのまにか横向きにて互いを抱きしめ合う体勢となったまま、それでもあたしは足を持ち上げられた足の隙間に肉棒が出入りして、いやらしい粘着質な汁が混ざる音が聞こえていた。