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【SS】目が覚めたら…?
第28章 【ファン感謝】白雪姫 ③王子(モモ)
 


 泣きたくなるほど気持ちいい。

 サクラがすることはなんでこんなに気持ちいいんだろう。


 唇を重ねてくるこの扇情的な表情がたまらない。

 時折漏れる……切羽詰まったような喘ぎがたまらない。

 長い睫毛が震えて、眉間に皺が刻まれる表情がたまらない。


 たまらない尽くしのサクラに、快感が支配する秘部は、溶けてしまうかのように、熱くとろとろになっているはずだ。

 激しく唇を重ねて、舌を絡めて吸引しながら……抱き合う身体は、互いにひとつのリズムを描くように大きく回転するように揺れ、その快感にサクラの感覚が消え行くのが不安に思った。


 サクラを感じたい――。


「挿れて……」


 口の中でなされる舌での絡みのように、ナカから壊すように激しく動いて、あたしにもっとサクラを感じさせて欲しい。


「駄目……です」


 熱い吐息を零しながら、やはり否定し続けるサクラは切なそうにあたしを見る。


「繋がりたい……っ」

「……っ、駄目……。これで……我慢して……」

「サクラは……我慢できるの……?」

 身体は揺れる。

 ひとつのリズムを刻むように。


 それに合わせて、サクラも舌も動くのに――。


「我慢……します」


 辛そうに目を伏せたサクラが、ゆっとくりとあたしを見つめてくる。

 そこには情欲に流されそうになるのを必死に堪えている、葛藤に揺れる瞳があり。


 だからあたしは――。


「……っ!?」


 膨張するその熱い肉棒を、横から出した手で掴んだ。


 驚くサクラの唇にあたしからキスをしながら、熱くてぬめぬめするその太くて固い軸を上下に大きく扱けば、サクラは僅か腰を引く。


「駄目だ……っ、あんたに……今、触られては……っ」


 感じているようなサクラの声に、ぞくぞくする。
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