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【SS】目が覚めたら…?
第28章 【ファン感謝】白雪姫 ③王子(モモ)
――おい、シズ。
えらそうな……黒髪の……。
その時だ。
「……今のあなたは俺のものだ。考えるのなら、俺だけにしろ」
命令口調のサクラの眼差しは、悲痛さと怒りとが混ざって。
それ以上に傷ついた目をしていた。
そして――。
「あんたは……俺を求めたんだろ!?」
両足を持ち上げられたままの無防備なあたしの秘部に、サクラの指が添えられ、予告なしに、かき混ぜるように激しく動いたのだった。
「や、あああんっ、ちょ……」
多量の蜜がかき混ぜられている卑猥な音が、たまらなく恥ずかしい。
――おい、こら待て、シズ。
「"シズ"……、あれは……」
朧気に思い浮かぶのは、黒髪のひとりの少年。
顔が思い浮かばない。名前も思い浮かばない。
だけど、心が疼くんだ。
ねぇ、もしかして――。
「あれは……あたしを迎えにきてくれる、王子……ひゃああああ、サクラ、サクラ、そこ駄目、やあああああっ」
「俺を見ろ!! 誰をも思いだすんじゃないっ!!」
――シズ。
「あああ、駄目、そこぐりぐりと強くしちゃ駄目……、サクラ、ねぇちょっと待っ……」
「待っていられないと、俺を誘ったのはあんただ!! 俺の理性ぎりぎりまで追いつめて、俺にあのひとを裏切るような真似をさせて」
「あのひと……?」
「俺を見ろよ!! まだ、"その時"じゃないっ!! ここには俺しかいないんだぞ!!」
爆ぜたように叫ぶサクラは、あたしに噛みつくような口づけをしながら、潤みきった蜜壷に指を抜き差し始めた。
その動きは荒いのに、ナカにサクラを迎えたくてたまらなかったあたしの蜜壷は、サクラの指を難なく迎え入れて、抑圧していた感度を高める。
「はぁ、はあ、ねぇ、サク……んんんっ、ふんんんっ」
「ここに……、んんっ、挿れて貰いたいんだろう? んっ……俺と繋がりたいんだろう? はぁ、はあ……だったら、んむ…、んんっ、それを想像してろよ。俺だけに、あ……ぁぁ、集中、してろよ!!」
あたしの言葉を遮るように荒々しく暴れる舌の動きに翻弄されながら、なにも口に出せないあたしは、迫り来る強烈な快感の波に身悶えして。
無意識のサクラのモノを強く扱いた。