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選ばれた悲劇
第13章 夢の中
壁に当たって床に落ちたゆかりちゃん人形…首が折れ曲がり、なぜか人形の手から、

赤い血が流れ… 比呂美は大きな声で泣き出して、ゆかり人形を抱き起こした……

とめどなく流れる涙「ゆかりちゃん、ゆかりちゃん、 ごめんなさい、ごめんなさい、

比呂美のバカバカバカバカバカ」

いくら謝ってもゆかり人形は元には生らず…泣き疲れた私の大きな一粒の涙が、

ゆかり人形の目落ちた…

家の外が急に暗く成りピカッ…ゴロゴロ…と同時に、ゆかり人形の目が光り、

白い光線が天に向かって放された! 比呂美がこぼした涙は光線と共に天に吸い込まれ

息も突けぬ大雨に比呂美はびっくりし、壊れたゆかり人形を抱いて、

小さな窓から雨が止むのを眺めていた。 しばらくすると、雨は止み

西の空に大きな虹が描き出され… いつの間にか涙は枯れ、比呂美の顔に笑顔が戻った。

ちゅんちゅん、ちゅんちゅん「あっ、すすめさんが木の枝でHしている」と

比呂美は小さな声で口にした。

比呂美は男の子になって、ゆかりちゃんとHしたいな~♡……その時……

コンコン、ドアをノックする音がした。
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