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性技のミカタ
第2章 悪の秘密結社

得体の知れない恐怖から逃れる為に死に物狂いで自転車を漕いでいた正義は少し落ち着きを取り戻し周りを見た。
森を抜け荒野を横切り、着いた先は夜明け前の静寂に包まれたオフィス街だった。
「こっちじゃ」
早乙女博士はガラス張りの近代的なビルの通用口を開け、正義をよぶ。
「お疲れ様です」
通用口にある警備室から屈強な男が飛び出してきて博士に敬礼する。
「おぉ。ご苦労さん」
「博士。お早いですね」
上げていた手を下ろし警備員が博士に笑顔を向ける。
「あぁ。研究の結果報告の締め切りが迫っておるんでな。早朝出勤じゃ」
「大変ですね。お疲れ様です。こちらは?」
警備員が博士の後ろに立つ正義に気付き怪訝な顔をする。
「心配いらん。こやつは儂の助手じゃ。報告書の纏めを手伝わせようと思ってな」
『このじじいは、平気で嘘をつく奴だな』
正義は、博士と警備員のやり取りを聞きながら思う。
「はっ!ご苦労様です」
警備員は姿勢を正し正義に敬礼した。
「こっちじゃ」
博士は貨物用のエレベーターに乗り込むとフロアのボタンを、まるでATMの暗証番号を押す様に次々とタッチしていく。
ガクンッと貨物用のエレベーターが降下を始めた。
エレベーターは、かなりな体感速度で降下している。
数秒後、目的の階に着いたエレベーターの扉が開く。
博士はエレベーターから降りスタスタと壁に設置されたカメラの前に立ち、
「早乙女 仁」
と叫ぶ。
モニターに『Authentication completion』の文字が表示されると、ピーッと音がして目の前の壁が開いた。
「おはようございます。さおとめはかせ」
独特な合成音声が挨拶する。
「網膜認証と音声認証、歩様認証。国家機密の内緒の研究じゃからのぉ、セキュリティが厳重じゃ」
博士が部屋に入ると照明が点く。
整頓された白い部屋には、数台のパソコンとモニター、正義が見た事もない機械が鈍い光を放ちながら置かれている。
森を抜け荒野を横切り、着いた先は夜明け前の静寂に包まれたオフィス街だった。
「こっちじゃ」
早乙女博士はガラス張りの近代的なビルの通用口を開け、正義をよぶ。
「お疲れ様です」
通用口にある警備室から屈強な男が飛び出してきて博士に敬礼する。
「おぉ。ご苦労さん」
「博士。お早いですね」
上げていた手を下ろし警備員が博士に笑顔を向ける。
「あぁ。研究の結果報告の締め切りが迫っておるんでな。早朝出勤じゃ」
「大変ですね。お疲れ様です。こちらは?」
警備員が博士の後ろに立つ正義に気付き怪訝な顔をする。
「心配いらん。こやつは儂の助手じゃ。報告書の纏めを手伝わせようと思ってな」
『このじじいは、平気で嘘をつく奴だな』
正義は、博士と警備員のやり取りを聞きながら思う。
「はっ!ご苦労様です」
警備員は姿勢を正し正義に敬礼した。
「こっちじゃ」
博士は貨物用のエレベーターに乗り込むとフロアのボタンを、まるでATMの暗証番号を押す様に次々とタッチしていく。
ガクンッと貨物用のエレベーターが降下を始めた。
エレベーターは、かなりな体感速度で降下している。
数秒後、目的の階に着いたエレベーターの扉が開く。
博士はエレベーターから降りスタスタと壁に設置されたカメラの前に立ち、
「早乙女 仁」
と叫ぶ。
モニターに『Authentication completion』の文字が表示されると、ピーッと音がして目の前の壁が開いた。
「おはようございます。さおとめはかせ」
独特な合成音声が挨拶する。
「網膜認証と音声認証、歩様認証。国家機密の内緒の研究じゃからのぉ、セキュリティが厳重じゃ」
博士が部屋に入ると照明が点く。
整頓された白い部屋には、数台のパソコンとモニター、正義が見た事もない機械が鈍い光を放ちながら置かれている。

