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性技のミカタ
第2章 悪の秘密結社
「儂の専門はバイオマテリアル、つまり生物を構成している素材の研究じゃ。筋肉を研究している時に儂は偶然、『形状記憶流体金属』を開発してしもうた」
「 形状記憶流体金属?」
「 電流を流す事により様々な形状に変化させることができる金属じゃ。貸してみろ」
正義から受け取ったヴァギリングに博士はパソコンから伸びたコードを繋げる。

「指を挿れて」
正義は博士に言われるままヴァギリングに指を挿入する。
「うわっ!」
カチャカチャと博士がキーワードを操作するとヴァギリングが収縮を始め指を締め付ける。

「どうじゃ。凄いじゃろう」
博士は誇らしげに微笑む。

「でも、何で膣に?」
ヴァギリングから指を抜こうとするが強力な締め付けでビクともしない。

「最初は、人工筋肉を造るつもりじゃった。じゃが儂には苦い思い出があってのぉ」
博士は哀しげな表情を浮かべる。
「苦い思い出?」
指を抜こうと、もがきながら正義が聞き返す。

「まぁ、思い出話は別の機会にするとして。儂は形状記憶流体金属を使って人工膣を造ろうと決心した」
「人工の膣?」
「そうじゃ。生まれつきだったり、出産だったり、酷使し続けたりで、ユルユルガバガバになってしまったヴァギナを処女のヴァギナに甦らせる再生医療じゃ」
博士は再びキーボードを操作する。

「うわっ!」
正義の指を締め付けている形状記憶流体金属の表面が波立ち、ゾワゾワと正義の指を刺激する。

「みみず千匹じゃ。形状記憶流体金属は電気信号で様々な形状に変化する。電流の流し方によっては、いろんな名器を再現する事が可能じゃ」
「みみず千匹?名器?」
締め付けられ続けて正義の指は白く血の気を失い感覚がなくなってきた。

「おぉ、すまぬ。すまぬ」
正義の変化に博士が気付きヴァギリングを緩める。

「その、ヴァギリング?が、どうして『くぱぁ術』に?」
解放された指を揉み解しながら正義が聞く。
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