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性技のミカタ
第2章 悪の秘密結社
「そして、一度は潰した国家治安維持組織を再構築しQ#Purge対策の為、Q#Purgeの内部を熟知している儂が雇われた。この国家最大の危機に、いよいよ儂らの出番が回ってきたのじゃ」
博士は身を乗り出し正義の顔を覗き込むとニヤリと笑った。

判った様な判らない様な顔をしながら正義は博士を見る。

「それで、俺は改造されたのか?さっきの話じゃ改造するのは女だけじゃないのか?」

国家の危機が伝わっていない様子の正義の質問に拍子抜けしたように博士は椅子に座り直す。

「Q#Purgeは、形状記憶流体金属の技術を使ってヴァギリングだけでなく、『鬼棒』を開発した」
「鬼棒?」
「ヴァギリングは、女性器じゃが、『鬼棒』は男性器じゃ。Q#Purgeのトップ、愛実は、無類の男好きでな。金で男を釣っては毎日セックスに明け暮れていた」
「セックスしまくり」
「そうじゃ。様々な男を連れてきては、いろんなぺニスを試したが、愛実は満足を得られなかった。人間のぺニスでは満足出来ないと考えた愛実は形状記憶流体金属でディルドを造る様に儂に命令したんじゃ」
「何で『鬼棒』なんだ?」
「名前の由来は『物凄く気持ちいいオナニー棒』➡『鬼逝きができるオナニー棒』➡『鬼棒』じゃ。儂が名付けた」
博士は鼻を膨らましドヤ顔になる。

「鬼棒は儂の持てる技術を結集した最高傑作じゃ。愛実は鬼棒を大層気に入ってな。いつも鬼棒を持ち歩いて、暇があったら鬼逝きを味わっておった」
「鬼逝きオナニー棒。鬼棒」
正義は呟く。
「儂は逃亡のタイミングを伺っておったが、常に愛実の監視下に置かれて、なかなか機会に恵まれなかった。じゃが、鬼棒の虜になった愛実に隙ができた。儂は手下の女子と鬼棒レズプレイに耽っている愛実の隙をついて島から脱出した」
『鬼棒レズプレイ』の詳細は判らなかったが言葉の響きが正義を興奮させた。
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