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幼馴染と発情期
第5章 10年愛



「ふえッ…」

「な!?何で泣くんだよ?大丈夫だから!俺、あんまり見てないしさ…」

「なんでッ…ふえぇッ…何で何もしてくれないのぉ?慶ちゃんにその気になってもらおうと思って…ヒックッ…こんな恥ずかしい事したのに…」

もう悲しくなって全部言ってしまった…。

こんな事言ったら嫌われちゃうかもしれないけど。

すると慶ちゃんに突然ギュッと抱きしめられる。

「ごめん…萌美がそう思って下着着けてないんだったらそれ結構効いてる」

「…ふえ?」

「さっき俺、下行ってただろ?…萌美の見たから我慢出来なくなったんだよ…」

「………慶ちゃん…しよ?」

結局言っちゃった…。

「出来ない…」

「なんで!?もう10年も付き合ってるんだよ!…本当はもう…あんまり好きじゃない?」

「それはない!周りにはそんなに長く付き合ってたらそろそろ飽きるだろって言われるけど、俺は萌美の事飽きた事ないしずっと萌美にべた惚れだから…」

私は慶ちゃんの背中に腕を回した。

「ヒックッ……うぅ…私も…慶ちゃんの事大好き…だからキスだってエッチだってしたいよ?」

「………俺もずっと我慢してた…でもさ…俺…小学生の高学年くらいだったな…萌美のお父さんに…萌美と付き合うのは許すけど、キスしたら別れてもらうって言われてるから」

「………え?ちょっと待って…慶ちゃんそれで今まで?」

「当たり前だろ!萌美と別れたくないし」

お父さんの大馬鹿ーーー!!!

なんで余計な事…慶ちゃんもそれずっと真に受けてたなんて…。
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