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幼馴染と発情期
第6章 ぶきっちょ




「お!また嫁の弁当だ!いいよなぁ!あの愛依ちゃんの弁当食えるなんて羨ましい…一口くれよ!」

中学の時からよくつるんでる男友達が俺の弁当に手を伸ばしてきたのを俺は阻止する。

「絶対やらねぇ!俺のだ!」

「もらえるなんて思ってねぇよ。ったくよー。もっと素直になれば今頃愛依ちゃんと付き合ってんじゃねぇの?このヘタレ!」

「うるせぇ!愛依はただの幼なじみだ」

「あーまた眉間に皺寄せてる!お前顔はいいんだからもっと普段から王子様みたいに笑ってろよ。こんなん愛依ちゃんが好きになるわけないか…」


俺がいくら好きでも愛依が俺の事を好きなんて夢の話だ。

ガキの頃から俺は愛依を泣かせてばっかりだ。

愛依に高い所から綺麗な景色を見せてやりたくてジャングルジムに登っても愛依は泣いてしまい見せられなかったし、たまには愛依の遊びに付き合おうと思い人形を触ったら壊れたし、砂場に愛依がいたので遊ぼうと思い愛依の所に突進すると愛依が作った泥団子をめちゃくちゃにしてたりと全部泣かせてしまうという結果になっていた。

愛依は昔から可愛いかった。中学になると盛りのつき始めた野郎が愛依に告白とかしやがる。

ムカついてそいつらと喧嘩になる。

プールの時も男どもの視線の先は愛依だ。
愛依の水着姿を見せてたまるかと愛依の水着を隠してプールの授業を受けさせないようにした。

愛依に優しくしてやりたい気持ちはデカい…でも俺は不器用で上手く愛依に優しくしてやれなかった。なんでも裏目に出る。


俺の気持ちがバレたら幼なじみだからって近くにいる事すら出来なくなるだろうな。
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