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幼馴染と発情期
第6章 ぶきっちょ



私は震えながらフェンスを越えた。

「そんな所から落ちたらいくらそこまで高くないって言っても怪我するかもよ?」

「怪我するより俺達と気持ち良い事した方がよっぽど利口だと思うけどな」

そう言いながら二人は近付いてくる。

飛び降りられないし、かと言ってこの人達の所にも行きたくない…。

涙しか出てこなかった。

「愛依!!何してんだよ!?」

瑛士君の声が下から聞こえた。

「チッ…おい!遅かったな…そこからじゃ何も出来ねぇだろ!」

一人にフェンスの向こうから手を掴まれる。

「愛依!飛び降りろ!そこからなら大丈夫だ!」

「む…無理だよぉ……」

「俺が絶対に受け止める!早く!」

小さい頃瑛士君は泣いてばかりの私といつも遊んでくれた。

危ない時は守ってくれた…瑛士君は不器用だけど本当はすごく優しい…だから私は瑛士君の事が好き…。

瑛士君なら信じる事が出来る。

向こうから掴まれる手を振り払って瑛士君のいる場所へ向かって跳ぶ。
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