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幼馴染と発情期
第6章 ぶきっちょ
愛依と離れてから未練タラタラの俺は避けつつも愛依の事ばかり気になって仕方がなかった。
「そんなに気になるなら話し掛けりゃいいだろ!」
「は!?気にしてねぇし!」
「デカい体の割に愛依ちゃんの事になると気は小さいよな…」
「うるせぇ…便所行ってくる」
愛依が俺の事好きだ?
どう考えたって有り得ねぇよ…。
トイレを出ようとすると話し声が聞こえた。
「やべぇチャンスだよな…」
「写真でも撮って脅せばこれからいくらでも出来るな」
何の話だ?
脅すとか聞こえたような…物騒な事話してんな…。
教室に戻ると愛依がいなくなっていた。
「愛依ちゃんがいなくて気になってんだろ?」
「気になってねぇよ!………何でいなくなった?」
「あいつが何か話し掛けたら突然急いでどこかに行ったみたいだ」
指すほうの奴を見るとそいつは俺と目が合った瞬間にビクッ体を震わせて、目を逸らした。
怪しいな…
俺はそいつの席まで行き、机にバンッと殴った。
「オイ…テメェ愛依に何言った?」
「お………おおお俺は…脅されて…………ただ言っただけ………」
「あ?何言ったんだって聞いてんだよ!言わねぇと一発入るぞ?」
「ひぃッ…ごめんなさい!屋上で瑛士君が呼んでるって言いました」
「俺が?俺は便所に行ってたんだよ!屋上に行ってねぇし呼んでねぇだろうが!」
「瑛士!ちょっとは考えろよ!誰かにはめられたんだろ!?」
仲裁が入って俺はよく考えた。
って事は愛依が誰かに狙われてる…?
愛依が危ない!
俺は急いで一番上の屋上に向かった。