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幼馴染と発情期
第6章 ぶきっちょ
屋上は完全に鍵が掛かってて重い扉は蹴破ろうにも開くわけがなかった。
下からよじ登ってやる!
1階下の屋上に出ると驚くべき光景が…
なんと愛依が上のフェンスを飛び越えて一歩間違えれば落ちてしまいそうだ。
「愛依!!何してんだよ!?」
俺は愛依に声を掛けた。すると屋上にいた奴が愛依に近付いた。
あいつさっきの会話の奴らじゃねぇか…
「チッ…おい!遅かったな…そこからじゃ何も出来ねぇだろ!」
一人がフェンスの向こうから愛依の手を掴んでいる。
「愛依!飛び降りろ!」
「む…無理だよぉ……」
そりゃそうだ。ジャングルジムの一番上に登っただけで泣くような愛依があんな所から飛び降りれるわけがなかった。
あの時の俺は涙を流す愛依に何も出来なかったが今なら愛依を受け止める自信があった。
「大丈夫だ!俺が絶対に受け止める!早く!」
そう言うと愛依は手を振り払って俺の方に飛び降りてきた。
俺は愛依を受け止める事が出来た。
「ふぇッ…瑛士君…」
愛依は泣きながら俺に抱き付いた。
俺はそんな愛依を抱き締めた。
上の二人が逃げていくのが見える。
「あいつら…許さねぇ!」
追い掛けようとすると愛依に止められた。
「瑛士君ッ…行かないでよぉ……もう瑛士君が遠くに行っちゃうのやだぁ…」
「……愛依に触っていいのは俺だけだ……他の野郎が愛依に触るなんて許さねぇ……俺……愛依の事が好きだ…どうしようもないくらい好きなんだよ……」
俺は愛依をギュッと抱き締めた。