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幼馴染と発情期
第7章 だってお姉さんだもん
先輩なのにこんな情け無い見本見せるなんて…
駿君に言われて赤点だった英語と数学と古文の課題を鞄から取り出した。
課題というのは宿題みたいなもので、今回の試験範囲の試験とは少し違う課題用の問題を調べながら解いて全部正解するまで何度も提出するというものだ。
「こういう問題なんだ」
「駿君にはまだ分からない問題だよ…もういい?」
「一緒にやろうよ、中間試験の勉強見てくれたし調べるのとか手伝うよ」
「本当!?いいのー?」
駿君が一緒に課題やってくれるなら…と、いうより、いてくれるだけでも面倒くさかった課題も楽しくなる。
しかし、またおかしな事が起きている。
課題を始めたのはいいけど…
「麻子、そこ計算間違えてるよ。ここ空欄だけどわからない?この問題はここにこうやって線引いてみて図形の見方変えると簡単だよ」
なんで…何で私、駿君に勉強教えてもらってるの!?
駿君は教科書を見ると飲み込みが早くてすぐ理解出来るのか元々分かってるのかわからないけど、2年生の勉強をちゃんと理解している。
おかしい…授業も受けてないのに何で出来るの!?
「駿君……これどうやるのー?」
「ん?ああ、これは…」
悔しいけど…駿君の教え方上手で課題は一回の提出で完璧に終わった。