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幼馴染と発情期
第8章 思春期


最後普通に殴られた…。

全然カッコ良くきまんねぇな。


「…大丈夫?」

「こんくらい大した事ねぇよ」

「でも冷やした方が良いよ…保健室いこ」


華織が珍しく優しい…

とりあえず保健室へ行く事になった。

最近赴任してきた若い男の保健医が切れた箇所に容赦なく消毒液を塗ってくる。

「いッ!容赦なさすぎだろ!」

「男の子なんだから我慢しろ。これ殴られたんだろ?元気なのは良いことだが…よし。あとは氷で冷やしてやれ……俺は一服してくるから一限始まる前に教室戻れよ」

保健医は俯いてる華織を見ると何かを察して冷やす用の氷を華織に渡した。

保健医が出ていくと華織は俺の殴られた方の頬に氷を当てた。


「…いつもみたいにほっといてくれたら殴られる事なかったのに」

「は?いつもみたいにって俺がいつ…」

「…私が誰と付き合ったって知らん顔してたでしょ?…ただの幼なじみなのに私が原因で殴られたりしないでよ」

「ただの幼なじみって俺はそんな事一度も思った事ない…それに華織が誰かと付き合うのはずーっと嫌だった。でも俺に止める権限なんてないだろ?」

「待って…それ私の事好きって言ってるようにしか聞こえないんだけど」

「………そう言ってんだよ…っつーか朝キスした時に俺言ったよな?好きな子にしか出来ないって」


俺はそう言って華織の氷を持っている手を引いて抱き締めた。

すると華織するそれに応えるように俺の背中に腕を回した。

「ばっかみたい…今まで私が色んな人とつき合ってたの意味なかった…賢に当て付けで付き合ってたのに…」

「…今まで付き合ったやつらに負けないくらい愛してやる…俺がどんだけ華織の事好きなのか思い知れよ」


ついに念願叶って華織と付き合う事になった。
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