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幼馴染と発情期
第9章 罰ゲーム
「電気点けっぱなしじゃないか!全く!」
顧問の先生の声が聞こえた。
私達が帰ったと思って怒ってるみたいだけど、まだいるのを見れば早く帰れくらいしか言わないと思う。
ガチャガチャ…
その音が何の音なのか気付くのが遅かった。
だってまさか倉庫の中にいるのに気付かないわけないと勝手に思い込んでいたから。
「取れた。ネジに絡んでたよ」
「ふー…ありがと…キャア!?」
突然倉庫の電気が消えた。
「び、ビックリしたー…」
「寧々(ネネ)ビビり過ぎだろ!ったく、まだ片付けてんのに…電気点けて来るから待ってろよ」
「え!?ちょっと待って!一緒に行く…」
さすがに真っ暗な体育倉庫で一人で待ってるのは怖かった。
体育倉庫の電気も体育館の電気と同じ所にあるので体育館の入り口にあるスイッチの所まで行かないと点かない。
私は智也のTシャツを掴んで着いていった。
ガタガタッ
「あ!やべ!先生!まだいるんですけど!オーイ!」
「どうしたの?」
「倉庫の鍵閉められた」
「嘘!ど、どうしよ…」
「そこの小窓の外駐車場だから先生が通ると思うからそこから呼ぼう」
智也は跳び箱を動かしてそれに乗って外灯の光が見えている小窓を開けた。
「あ、よかった!先生まだいるぞ…先生!オイ!あー!クソ!」
「行っちゃった?」
「イヤホンしてたから全然聞こえてねぇよ…ハァ…まぁ、最悪明日の朝には開くよ」
「……え?明日の朝!?真っ暗だよ!?あ、あんまり遅かったら智也のお母さんとか探しに来ないかな?」
「あのなぁ…今日寧々の親は何で探しに来ない事前提で言ってるかよく考えろよ」
「旅行行ってるからだよ!うちの親は頼れないから…って!智也の両親と行ってるんだった!」
最悪が重なってしまって…私達は体育倉庫に閉じ込められてしまった。