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幼馴染と発情期
第12章 思い出のアルバム
そう言うと拓は私の手をキュッと握ってくれた。
私がそんな事言わないって信じてくれてる…
「間島!千香がそんな事言うわけないじゃん!」
「そうだよ、うちら千香が好きなのは拓馬君だって耳にタコが出来るくらい聞かされてんだよ?」
うわぁ…弁解してくれるのは嬉しいけど…拓の事好きって言ってる事拓にバラされたぁ…
「千香、うちらは千香の味方だからね!」
「無理矢理写真撮った上に脅すなんて最低!」
「違うんだって…みんな!誤解だ!」
間島君がうろたえていると、拓が、私から離れて間島君の前に立ってガンッと近くの椅子を蹴飛ばした。
「……画像だせよ」
「ヒッ…」
拓の睨みがよっぽど怖いのか、間島君は失禁しながら写真を撮ったケータイに写真を表示させて拓に渡した。
やだ…あんな写真…
拓は目を細めてそれを見ると、ケータイをなんと折った…。昔の二つ折りのケータイじゃないよ?タッチパネル式のケータイ…折れるの!?
画面のガラスで拓の手が切れて血が出ている。
「あ…あ…お、お前!千香の告白断ったんだろ!?ただの幼馴染みのくせになんなんだよ!?」
「……あ?…何言ってんの?」
「間島君!やめて!」
「千香が話してんの聞いたんだよ!付き合ってないって!告白断られたって!彼氏でもないくせに毎朝千香にキスしやがって…付き合ってなくてもしていいなら俺が何してもいいだろ!」
間島君が急に逆ギレをし始めた。
もう…最悪…さようなら…私の片想い…