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幼馴染と発情期
第15章 王様と私



「それでは、誓いのキスを…」


俺はエマのウエディングヴェールを捲り上げ、この時初めてエマと唇を重ねた。


教会には国王の結婚式とだけあって人が溢れていてこの時の祝福の拍手喝采は本当にすごかった。


この後、城で宴が行われた。


「いやぁ私はエマが城に来た時から将来エマと結婚するんじゃないかって読んでいたんだよ」


親父はホロ酔いになりながらエマに何度も同じ事を言っていた。


エマは何度同じ事を聞かされてもそれを嬉しそうに聞いている。


「親父、もういいからあっちでデザート食べて来いよ」


俺は親父を追い払ってエマを連れて広間を出た。


「宴の最中なのにアラン様がいなくなっては…」

「いや、あとは勝手に盛り上がるだろ」


そのまま俺達の部屋に入り…鍵を閉めた。


「アラン様…ンッ」


俺はエマの唇を塞いだ。


「結婚したんだろ…“様”も敬語もなしだ」

「でも…」

「っつーか最初からんなもんいらねぇんだよ…昔は普通だったっつーのに久しぶりに話したらよそよそしくなりやがって…今一番身近にいるって事をわからせてやる」


そして何度も何度もエマの甘い唇を奪ってやった。


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