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幼馴染と発情期
第16章 俺とお姫様
家に帰ってからも、先生がお母さんに言いつけたみたいでお母さんにも怒られる。
お母さんに怒られているとお父さんが帰ってきた。
「お、ジャン。また悪さしたのか?」
「あーお父さん!今日ね!決闘ごっこして勝ったんだー!」
「そうか!ジャンは強いな!」
「あなた!!そこ褒める所じゃないのよ!またお友達泣かせたんだから!」
毎日がこんな感じだ。
この日の夜。風が強くて窓が揺れるのが怖くてお父さんのベッドに潜り込んだ。
「ん?ジャンか?」
「窓、揺れるから一緒に寝る!」
「ハハッ…勇敢な騎士でもまだ7歳だもんな…ジャン、これから決闘ごっこをする時は強そうな子とやるんだぞ」
「えー?そうしたら負けちゃうよ!」
「自分の方が強いって分かってて勝ってたら本当に強いとは言えない…強い相手に勝ってこそ、より一層強くなれるんだ」
「そっか!頑張るよ!」
「城にいた騎士みたいになりたいだろ?それにはもう一つ。人を守れるようになりなさい」
「あ!本で見た!お姫様とか守るんだよね!うん!出来るよ!約束する!」
「よし!それでこそ俺の息子だ…さぁ、もう寝よう」
この時交わしたお父さんとの小さな約束を俺はずっと守っていた。