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幼馴染と発情期
第16章 俺とお姫様
学校を出ると、なんだか城下町全体に緊張が走っているようだった。
何があったんだろう?
森に着いて、奥へ進んだ。足元がぬかるんでいて歩きづらい。
「サラ、歩けるか?」
「うん…何とか…キャッ!」
「おっと!アブねー」
「ご…ごめッ///」
サラはぬかるみに足をとられて転びそうになり、俺はそれを支えて転ぶのを防いだ。
支えた時にサラを抱き締めるような態勢をとってしまい、めちゃくちゃ近かい…。
目が合うとサラは俯いてしまった。
「サラ……こっち向けよ?」
「うぅ…嫌」
「何で?」
「だって恥ずかしいもん///」
「プッ…何顔赤くしてんだよ…可愛いやつだな。ほら、急ぐぞ?」
俺はサラの頭をポンポンと撫でた。
「……あ、ジャン!あのね…」
サラが何か言いかけた時だ。俺はサラの口をパッと手で押さえた。
「…ンーッ?」
「シッ…声出すな」
何かを感じる…物凄く嫌な気配だ。
俺は耳を澄ました。