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幼馴染と発情期
第16章 俺とお姫様





嘘でしょ?


国がそんな事になってるなんて…。


お兄ちゃんはお城に戻ったのかな?


色んな心配しなくちゃいけないのに、今通り過ぎていった人達に見つからないかという恐怖で何も考えられなかった。

ジャンの私を抱き締める腕に力が入った。


大丈夫…ジャンがついてるもん。


「おい!ちょっと待てよ!置いていくなって」


すぐ上を後から来た人が走って来た。


その時だ。


ザザッ


「おっと!」


私達が隠れている地面の段差の一部が崩れて鎧を着た人が躓いた拍子に私達と目が合った。


「ヤベッ…サラ、俺の後ろから離れるなよ」


ジャンはすぐに私を自分の後ろに押し込む。

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