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幼馴染と発情期
第16章 俺とお姫様



「オイ!!お前等!仕事だ!」


相手が剣を抜いた瞬間に、ジャンはなんと相手の腕をまさかの肘で突いて剣を奪い取った。


「な、なんだ…こいつ…」


加勢が来る前に、相手の急所を剣の持ち手で突いてあっという間に気絶させた。


「サラ!走るぞ!」

「うん!」

「あいつら逃げるぞ!追えー!」


ジャンにしっかりと手を握られて、一生懸命走った。


だけど…私は枝に躓いて転んでしまった。


「サラ!平気か!?」


「きゃッ…ごめッ…ジャン逃げて!」


こんな命が危ない時に転ぶなんて…。ジャンだけでも…


「サラを置いて逃げるかよ!サラは俺が守る…絶対だ」


ジャンは転んだ私の前に立ち、剣を構えた。


そして4人の人達が私達に追い付いてしまった。


「…一人で戦うのか?若僧が」

「ん?後ろにいる女…誰かと思えばあの国の姫ときたか…これは良い手柄になる」

「ハ?サラが姫?」


あいつ最低!こんな時にジャンにバラさないでよ!

いつか自分で言うつもりだったのに!


さっき告白も邪魔されたし…


こんな事ならもっと早くジャンに気持ち伝えればよかった。
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