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幼馴染と発情期
第16章 俺とお姫様
サラが姫?
いや…今はそれよりこの状況をどうするかだ。
「姫様は後でたっぷり可愛がってやるとして…こいつをさっさと始末するぞ」
「かかれ!」
4人まとめてかかってきやがった。
俺は何とか回避する。
急所の突き方や戦い方は、フィリップが教えてくれた。
サラが姫ならあいつは王子だったって事か…うちの国の王は17になった王子が王になったって聞いたからな。
あいつ王様かよ…
城で剣術を習っていたから俺にも教えられたんだな。
しかし、本物の戦士四人と本物の剣を交えるなんて初めてだ。
一人の急所を突く事に成功した瞬間、二人掛かりで取り押さえられた。
「テメッ!卑怯だぞ!戦士として恥ずかしくないのか!?」
「別に?俺達としてはさっさとお前を始末出来ればそれで良い」
その瞬間、俺は取り押さえてた二人に放り出され…そのうちの一人に背中を切られた。
「グアァァァッ!」
痛いなんてもんじゃない…
「ジャンー!!」
サラが駆けつけてきたのはわかったけど、俺は痛みにもがく事しか出来なかった。
「ヤダッ!ジャン!」
「最後にお前の国の姫が姦されてる所をよく見とけ…痛さでそれどころじゃないと思うけどな!」
サラが…あんな奴らに…。ふざけんなよ…
俺は最後の力を振り絞って、サラの腕を掴んでいる奴からサラを引き離した。
もう戦う力なんて残ってない…でも…せめてサラだけでも守りたかった。
「…サラ……逃げ…………ろ……グッ……」
それから目の前が真っ白になった。