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幼馴染と発情期
第16章 俺とお姫様



夢中になってサラに何度もキスをした。


キスをしている間、背中の痛みも全く気にならない。


一度唇を離すとサラは恥ずかしそうに俯いた。


そんなサラが可愛くて、頬にもキスをする。


こんなにキスをすると欲が出る。


サラの首もとにもキスをした。


「……ヒャッ」


サラが反応を示したのは覚えてる…


突然の眠気に襲われ、俺はサラを抱き締めたまま眠ってしまった。


何も考えなしにサラとキスをしてしまったが、サラはうちの国の姫で俺はただの国民…。


手を出すのはマズい行為だ。


しかし、こういう気持ちは一度高まり出したらなかなか止まらない。


俺がサラに合う男になればいいんだ!



次の日の朝。

俺はサラを起こさないように、ベッドを出てフィリップの所へ向かった。


フィリップはあの敵国からの攻撃の事で色々やる事があるみたいで、既に働いていたというよりほとんど眠っていないようだった。


「フィリップ」

「お、もう動いて大丈夫なのか?」

「そんな事より!俺を城の騎士として雇ってくれ!」

「は!?お前そんな怪我したっていうのに…いや…駄目だ。今度は怪我で済まないかもしれない…ジャンにそんな危険な仕事をやらせたくない!」

「俺は絶対に死なない!その為にどんなに厳しい訓練にも耐える!お願いだ!」


俺は膝をついて頭を下げた。


「…お前、学校の勉強は出来なかったけど…剣術の才能あるんだよな…戦い方だって俺が少し教えただけなのに今回あんな鎧と剣持った奴らに素手で立ち向かって、サラの事を守った…信じてみるか。ただし、無理すんなよ?」

「ああ!」


俺は城の騎士になった。
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