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幼馴染と発情期
第16章 俺とお姫様
城の騎士になってから7年が過ぎた。
俺は修行を積み、毎年行われる決闘の大会ですでに7回優勝した。我ながら努力したと実感していている。
が、いくら成績を残した所でサラとどうにかなろうなんて無理な話だった。
あの日から7年の間サラへの気持ちは俺の心の内に秘めた。
あの時キスしておいて正解だったな。
あの時してなかったら多分一生あんなラッキーな事なかっただろうな。
「あーあ、サラ姫とキスしたいなぁ!」
今のは俺が言ったんじゃない。
同じ城の騎士仲間のジョージだ。
ミユの写真を見ながらそんな事を呟いていた。
「またジョージ…始まった。前はメイドだったよな?」
「ほっとけ。そんな事より今夜も酒場行くか!ジャンも行くだろ?大会常勝チャンピオンお前が来ると女の集まり具合が違う!行くぞ!」
「あぁ…」
俺は言われるままに仲間に酒場に誘われると出向いていた。
それなりに遊びもするが、何をしていても結局俺の心にはサラはいた。
叶わないのはわかっているが、誰にも言わなければ想うくらいさせてもらっている。