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幼馴染と発情期
第16章 俺とお姫様



そんなある日の事だ。

午前中の仕事が終わり、騎士専用の食堂で昼食を取っていると。


「おい、あれサラ姫じゃねぇか?」

「本当だ!こんな所に一人で何しに来たんだ?」


その声に俺は食堂の入り口に目を向けた。

すると、サラがキョロキョロとしていて俺の事を見つけると嬉しそうに手を振った。

そしてこっちに向かってきた。


「ちょっちょい!こんな汗臭い男だらけの所に簡単に入ってくんなよ!姫だろ」

「だって!」

「とりあえず、出よう」

俺は城の騎士ではあるが、フィリップやサラに話す時は昔から変わらない口調で話していた。

一時は話し方を変えようとしたが、フィリップがその必要はないと、言ってくれて騎士として働いてる今でも、この口調だ。


周りの視線が俺達に集中していた。

そりゃあそうか…


俺はサラとその場を後にした。
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