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幼馴染と発情期
第16章 俺とお姫様


舞踏会にジャンを誘った。


基本舞踏会は男女のペアで参加しなくちゃいけなくて、他の国の王子様の何人かからお誘いを受けたけど断った。

舞踏会には今回が初参加だ。初めての舞踏会は好きな人と行きたいし。


ドレスすっごく可愛いの作ってもらお!


そして、舞踏会当日。


舞踏会用のドレスを着て髪もアップにして準備は完璧だった。

あとは…心の準備くらいかなぁ。


コンコンッ


「あ…はい!」

「俺だけど…支度出来たか?」

「うん!」


ジャンだ!


わー!緊張してきたー…


部屋の扉を開けるとジャンが立っていた。


舞踏会用のタキシードを着ていて…王子様みたい…。


「い、行くか…」

「……うん」


二人で無言で歩いた。
緊張し過ぎて何も言えない…。

その時、ジャンが口を開いた。


「………あっと…今日いつもと違うな?…その……いつもより…可愛いよ」

「え…あ……ありがと」


今一応誉めてくれたんだよね?


変な返しか出来ないよー…


舞踏会の会場に着いてお兄ちゃん達と話したりしていると、最初の緊張がほぐれてきた。

今日の舞踏会が終わったら絶対に告白する!


「ジャン…あのね、舞踏会終わったら話したい事あるんだー」

「何?今言えよ…慣れない場所に疲れたから早くベッドに入って寝たい…」

「今言えないから舞踏会の後って言ってるんでしょ!バカー!」

「あー…了解しました」


告白されるなんて思ってないんだろうな…
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