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幼馴染と発情期
第16章 俺とお姫様



しかし、こういう場は馴れない。

まだ緊張がほぐれねーし。

フィリップと話していると、なんとフィリップの父親の前王様が来た。
俺は膝をついて挨拶をしようとした。


「おっと、そんな堅苦しい事はしなくても良いぞ。君があの…会えて嬉しいよ」

「……私もお会い出来て光栄です」

「君と大会の話など色々ゆっくり話したかったのだが…曲が始まってしまったようだ。その話はまた今度ゆっくり話そう。今日は舞踏会を楽しんでくれ。サラ、今日は一段と綺麗だ!さすが私の娘!それじゃ」


前王様はそう言ってどこかへ行ってしまった。


「……曲始まったし、私達も踊ろっか!」

「あぁ」


練習では相手がいる想定で練習してたから、実際に相手がいるのは初めてだった。


フィリップに教えてもらった通りに…。


「こんなに近いもんなんだな…。」

「……私と踊るの嫌だった?」

「…嫌じゃねーよ。お姫様と踊らせて頂けるなんて光栄ですよ」

「よかった…もうすぐ曲変わるよ」


サラが他の男と行かなくて良かった。

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