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幼馴染と発情期
第16章 俺とお姫様
曲が変わると照明も薄暗くなった。
周りを見ると皆、密着してエロチックな空気になっていた。
濃厚なキスをしてる人達だっていた。
するとサラが俺の背中に腕を回して体を密着させた。
「お…こ、これ…フィリップとかに見られたらマズいだろ……」
「平気だよ…暗くて…みんな自分達の事に夢中で気づかないもん…」
まぁそういうなら…
俺はぎこちない手つきで、サラの腰に手を回した。
女慣れしてないわけじゃない。
サラには絶対に嫌われたくないのだと思う…いつもみたいにスムーズに動けない。
いくら周りがキスをしてると言っても俺達がするわけにはいかない。
曲は間もなくすると終わり、緊張からやっと解放された。
体を離すが、二人して黙ってしまった。
先に声を出したのは俺だ。
「………喉……乾いただろ?俺、飲み物取ってくるからそこにいろよ?いいか?知らない人に着いて行くなよ?」
「もう!小さい子に言うような事言わないでよー」
よし、あの気まずい空気はなくなったな。
飲み物を取りに行って戻る時だ。
突然照明が消えて真っ暗になった。