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幼馴染と発情期
第16章 俺とお姫様


周りは突然のハプニングにどよめいた。

嫌な予感がする…


「サラ!いるか?」


周りがざわつく中、俺は手探りでサラがいる方へと急いで戻った。


「…ジャンー?どこー?ヒャッ……ンーンーッ!」

「サラ!?どこだ!?サラ!?」


バリーンッ


ガラスが割れる音と共に照明が着いた。

急いでサラを探すが、サラはどこにもいない…。

最後に聞こえたサラの声と割れたガラス…サラは誰かにさらわれた…。


「ジャン!サラはどこ行った?」


フィリップが俺の所に駆けつけてきた。


「俺が…俺がサラを一人にしたからだ…また守れなかったのか…」

「は!?サラはさらわれたのか!?オイ!しっかりしろ!大会常勝のうちのNo.1騎士だろ!いいか?今回サラがさらわれたのはジャンのせいじゃない!王として命令だ!後から他の兵も出動させる!今すぐサラをさらった奴を追え!」


俺はフィリップの迫力ある声で我に返った。


そして割れたガラス窓から外に飛び出した。


すると、仕事を終えた庭師がずっこけていた。


「おい!今誰か出て行かなかったか?」

「いたたた…今出て行った奴にどつかれたんじゃ」

「どっち行った?」

「裏門から出て行って森の奥の進んでいきおった…」


俺は迷わず森へと入っていった。
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