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幼馴染と発情期
第16章 俺とお姫様
何が起きたのかさっぱりだけど、とりあえず連れ去られてしまったみたい?
もう…どうしていつもジャンに告白するって時に限っていつもこうなるの?
それにこの人誰?
せっかくのドレスもスパンコールやビジューはほとんど取れちゃったし、ボロボロになっちゃった…。
森の奥の奥まで連れて行かれて乱暴に降ろされた。
「イタッ!」
「…フゥッ…ここまで来れば追っ手も見つけられないだろう」
「ちょっと何すんのー!?こんな事してどうするつもり!?…ほぇ?わ…」
その人は私の両腕に縄を巻き付けて頭の上で木に固定させた。
「7年前の奇襲を忘れたか?」
「え?あれで諦めてなかったの?あなたあの国の何者!?」
「現王だ!あの翌年、親の跡を継いで王になった!あの時前王はお前の兄と俺様の妹を結婚させる事で国を手に入れようとして失敗に終わった…だが、まだ望みはある!お前と俺様が結ばれればいずれ国は手に入る」
「ちょっと待って!む、結ばれればって私、あなたと結婚とかしないよ!?」
「そっちの国の事は調べ尽くしている」
って事はあの事も?
どうしよう…お願い…ジャン助けに来て。
「結婚は貞操を捧げた者とする…ダンナ選び大変だっただろう?もうその必要はなくなったな」
「イヤ!あなたなんかと絶対愛し合わない!」
「この状況でよく言うな?お前なんかどうにでも出来る…こんな風にもな!」
すると、ナイフで私のドレスは引き裂かれた。