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幼馴染と発情期
第16章 俺とお姫様




クソ…暗くて探せねー。


こうしてる間にサラの身に何かあったら…。


すると、あちらこちらに木の陰から月の明かりに照らされてキラキラと光る物が見えた。


なんだ?

見ると、今日舞踏会でサラが着ていたドレスに付いてた…名前わからねーや…とにかくドレスに付いてたキラキラしたやつだ。これを目印に進めばサラがいるはずだ。





しばらくそれを手掛かりに進んだ。


だんだんと目印がなくなっていく。


「だあぁあ!!サラ!!どこにいんだよ!?」

「……―で!」


…………サラの声だ!


俺は微かに聞こえたサラ声に集中した。そして走り出す。


「ジャーンッ!」

「サラ!!」


やっと追いついた時だ。サラ

を拉致した奴が一声掛けると茂みから4人の騎士が現れた。


「……あの時と似たような状況だな…サラ、今度は最後まで守りきるからな!」

「ジャン……うん!信じてる!」


俺は剣を抜いて構えた。すると、その中の一人が突然何か言い出した。


「似たような状況?ま、まさか7年前の…」

「まじかよ!こ、国王陛下…申し訳ございません!」

「7年前であんなだったのに今、真剣勝負したらかなうわけない…私も妻子ある身ですので失礼します!」


そう言って4人とも逃げていってしまった。
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