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幼馴染と発情期
第16章 俺とお姫様



え?不戦勝!?4対1だぞ!?


しかも、また俺の装備も今回は剣は持ってるけど舞踏会用のタキシードなのに…


「お、お前達!!王を置いて逃げるとは!忠誠心はないのか!!」


何かよくわからないけど、とりあえずサラを拉致した国王らしい男に剣を向けた。


「うちの国の姫をさらった理由を言え」

「…嫁にする為だ」

「……立て。サラを嫁にしたいなら正々堂々と勝負して俺に勝ってからだ…」


国王が立ち上がると俺は予備の剣を渡した。


二人で剣を構えて決闘が始まった。

始まった瞬間に俺はふいを突いて相手の剣をはじき、男の急所を蹴っ飛ばした。


「うぐッ!!」


相手は声にもならない声を上げてうずくまった。


「………ひ、卑怯だろ…ッ…」

「7年前にお前の所の兵に卑怯な事されたの思い出した。さっさと帰って兵を教育し直せ」


俺はサラの手首から縄を解いて、自分のマントを外してサラの体を包んだ。

そしてサラを抱き上げてその場を後にした。


「………ジャンー…フゥッ……ありがとー…」

「サラを守るのが俺の仕事だろ…もう大丈夫だから泣くなよ」


するとサラは俺にギュッと抱き付いた。
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