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幼馴染と発情期
第16章 俺とお姫様



「……ジャン///…舞踏会が終わったら話すって言った事話してもいいかな?」

「え?あ……うん」


サラは言いづらいのだろうか、なかなか話し始めなかった。


そして…


「…ジャン………私ね、ずっと前から…小さい頃からジャンの事……好き…///」

「……………サラ……ありがとう…俺もサラの事好きだ……でも…立場が違い過ぎる…だから」

「そんなの…関係ないよ…」


サラは泣きそうな声でそう言った。

俺はサラを泣かせたくなかった。


「……わかった…城に戻ったらフィリップに話すよ…」


いくらなんでも許可なんて出るわけがないと思うけどな。




俺は城に無事にサラを連れて帰った。


フィリップは相当心配をしていたらしく、サラが帰ってきた事に大喜びだ。
俺は約束通りフィリップに話した。


「フィリップ…あのさ……俺、サラの事…」

「あ?あぁ…やっぱりそうだよな…学校通ってた時からそうだとは思ってた…それに、昔からサラがジャンの事好きだって事知ってたしな」

「ウソ!?私、お兄ちゃんにそんな事言った事ないのに!」

「いや、あんだけジャンにベッタリでわからないわけないだろ…気付いてなかったのはジャンくらいだっただろうな。この国の為に命を張って懸命に働いてくれてるお前にサラは任せた…以上」


まさかの王様の許可をもらって、晴れて俺とサラは恋人同士になった。
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