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幼馴染と発情期
第16章 俺とお姫様



恋人同士になって1ヶ月。

俺はあの時の活躍と大会常勝のおかげで騎士の中でのトップのポジションをもらっていた。


トップと言っても他の騎士達と同じように暮らしている。

寝る場所も4人で一つの部屋にベッドだけが置いてある寝る為だけの部屋みたいな場所だしな。


ある日の深夜、寝返りを打った拍子に目が覚めると同じベッドにサラがいた。

またかよ…。

起こそうとしたが、いつものように起きない。

サラが俺のベッドに入ってくるのは今に始まった事ではなかった。

サラをゆっくり抱き上げて俺は部屋を出た。


そしてサラの部屋へ行き、ベッドの上に降ろす。


今日はサラを起こすことにした。


「…おい、サラ」


揺さぶりながら呼ぶと、サラはゆっくり瞼を眠そうに開いた。


「ん…」

「もう夜に来るなよ」

「……何でー?」

「バレたらマズいだろ」

「だって…寝る時くらいじゃないとジャンと一緒にいられないんだもん…」

「休みの時は一緒にいるだろ?」


サラの頭をポンポンと撫でた。


「休みってジャンの休み二週間に1日だけしかないでしょー!……それだけじゃ足りないもん」

「わかった…1日のスケジュールの中にサラと会う時間もどうにか入れるから!同じ城の中にいるんだからなんとかなるだろ!な?」

「むー」


サラは納得がいってないようだったが、サラの額にキスをして俺はサラの部屋を後にした。

そりゃあ、俺だって一緒にいたいって思う。

今はまだ新しい地位になって間もない…浮かれてばかりいられないんだ。
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