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幼馴染と発情期
第16章 俺とお姫様



せっかく恋人同士になったのにこんなに会えないんじゃ寂しいよ…。


お仕事が忙しいのはわかってるけど…。


…ジャンは同じ気持ちじゃないのかも。

1日一度は会えるようにとか言ってたくせに結局全然会えないし…。


そんな事を考えていると涙が出てくる。


―コンコンッ


「…失礼いたします」


部屋に入って来たのは以前隣の国のアランのお城で働いていたメイドさんのクロエだった。


お兄ちゃんがクロエの事すごく気に入って、本人に断られたのに諦めないで頼み込んでうちのお城に来た。


すごく美人さんでお兄ちゃんが気に入るのも無理がない。


「…ハーブティーを………サラ姫様?どうされました?」

「あ…あの!何でもないのッ…何でもないけどー…フェッ」

「…私でよろしければお話聞きますよ」


そういえば…ジャンの事相談する人とかいなかったな…。


私はクロエに不安な事とか色々話した。


「……サラ姫様…私にお任せください」

「へ!?」


クロエはにっこり笑って私の頭を優しく撫でてくれた。

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