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幼馴染と発情期
第16章 俺とお姫様


でも…どうするのかな?


クロエが出て行って、しばらくするとお兄ちゃんと一緒に戻ってきた。

お兄ちゃんは部屋に入るなり大きな窓の方へ行った。


「クロエ、あの樹の辺りか?」

「はい。今はどこにいるのか…ほぼ毎日のようにサラ姫様のお部屋を覗いております」


???


「それは何か対処しなくてはいけないな…」

「そもそも、サラ姫様を無防備にし過ぎではないですか?こんなガラスの窓だったらすぐに部屋の中に入られてしまいます。夜に部屋の中に不審者が入って来たらすぐに戦えるように、部屋の中に騎士を配置すべきではないですか?」

「…そうか…そうだよな…今まで考えていなかった…住み込みの騎士達に夜サラの部屋の警備を命じるか」

「お兄ちゃん!私…あんまり知らない男の人がお部屋にいるの嫌だよ?」


ジャンに来てもらわないと意味がない。


お兄ちゃんデレカシーないんだもん…


「よし、ジャンにやらせよう。あいつなら何が来ても守ってくれる」


お兄ちゃん…王様なのにこんなにうまく使われちゃっていいのか不安だけど、ジャンといられる時間が出来た。
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