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幼馴染と発情期
第16章 俺とお姫様


今日の仕事もやっと終わった。


部屋に戻ろうとした時だ。


「ジャン。今から王から命じられたら仕事がある」

「はい?今から!?」

「サラ姫様の部屋警備だ。その分の給料上乗せの上、明日の仕事は朝いつもより遅い時間からでも良いそうだ。行ってこい」


サラの部屋の警備!?

何で急に?


でも…つまり、仕事をしつつも、サラと一緒にいられるって事か。


悪くないな。


俺は喜んでサラの部屋に行った。

サラの部屋に来たものの、サラは若干ご立腹だった。


スケジュールにサラと会う時間を入れるという約束を後回しにしてしまったせいだ。


「…サラ」

「………何よー?バカジャン!」

「そう怒るなよ?…サラは…あ…あっとー…一緒に暮らしたくないか?」

「へ?誰と?」

「俺と…」


そう聞くと、サラは突然抱きついてきた。俺はサラを受け止める。


「そんなの!聞かなくてもわかってよー…一緒に暮らしたい…一緒の…二人だけの所に住んでたら…ジャンがお仕事終わったら帰って来るでしょ?」

「…その為に今仕事頑張ってるだろ?」

「え?そうだったの?」

「一国のお姫様と住む為にはそれなりの住む場所が必要だろ。今度フィリップに相談してみるけど…」

「そんなの…ジャンと一緒なら小さなお家だっていいよ…」


サラ…


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