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幼馴染と発情期
第17章 王様のメイドさん
「あいつ絶対フィリップの事好きだろー?結構可愛いじゃん!つき合っちゃえば?」
王族である事を隠して学校に通っていた思春期の頃、ジャンにそう言われる。
実際その子に告白をされたが、俺は断った。相手はユジャンの言うように結構可愛い女子だった。
決して女に興味がないわけではない。
この事はジャン経由でサラの耳に入る。
「お付き合いするくらい良いじゃん!経験大事だよ!色々経験する為に学校行ってるんだしさー…」
「俺は17の誕生日迎えたら王になる身だ。軽い気持ちで付き合えないだろ…それにあの決まり事もあるしな」
王族に生まれたからには軽々しく女と付き合うなんて出来ない。
結婚だって国の将来の事を考えてしなければならなかった。
それにうちの王族は初めてを経験した相手と必ず結婚しなければならないという決まりがあった。
だから俺は恋愛については堅い考えを持っていた。
勿論、小さい頃の初恋の事も記憶からほとんど消えてる。