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幼馴染と発情期
第17章 王様のメイドさん


アランに連れられて、庭園に行くと俺達と同じ年頃のメイドがたくさんいた。


アランの所のメイドは若い子がたくさんいてそれにレベルが高いと前々から思っていた。

「紹介する、俺専属のメイドのエマだ。エマ、こいつは隣りの国の王のフィリップだ」

「あ…はい!存じております」

エマはアランの言うように相当可愛いかった。


エマも可愛いけど……俺の目に止まったのはエマと一緒にいた人だった。


エマの可愛いとはまた別でかなりの美人だ。

一目見た瞬間に味わった事のない衝撃が走った。

…ん?味わった事のない?

少し冷静になろう…

「なるほど。エマを専属にした理由がよくわかったよ…それにしてもアランの城のメイドは若くて綺麗な女性が揃ってるな?」

さっきアランに言った事など忘れて、俺は彼女に話し掛けた。

「君、名前は?」

「私ですか?名乗るほどの者ではございません。」

なかなか冷たい…。

「うちの城で働かないか?良ければ俺の専属になってもらえないか?」

俺の口からはもうそんな言葉が出ていた。

俺って意外と積極的だったんだ。

「嫌です。今日初めて会った方の専属のメイドなんて出来ません。失礼致します」

その後エマが後押ししてくれたが、そう冷たく言い放って行ってしまった。

「フィリップ君?さっき俺になんて言ったっけ?」

「昔の事はもう忘れた」

「あ?まぁ…残念だったな?あいつ、他の王族からも結構そういう話来るけど一回も受けた事ないから諦めた方が良いと思うな」

「俺は諦めない。また来る」

一回そんな事を言われたくらいでへこたれる俺じゃない。


俺は仕事が忙しくても、週に3回はアランの城に通うようになった。

もちろん彼女に会えない時もあったが、俺は根気強く彼女に会いに行った。
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