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幼馴染と発情期
第17章 王様のメイドさん
しばらく彼女に会いにいけないな。
学校から奇襲の知らせがあり、急いで城に戻る。
城にはわざわざアランも来てくれていた。
「なに呑気に学校なんか行ってんだよ!」
「仕方ないだろ!うちの国の義務なんだ!俺は敵国の王の所に行く」
「俺も行く」
「お前は町を守ってくれ!王の所には俺一人で行く」
「平気か?」
「あぁ。こんな突然奇襲してくるような王なんか余裕だ」
「絶対に無傷で帰って来いよ」
「当たり前だろ!」
俺は馬を走らせた。
敵国の王はすぐそこまで来ていた。
あの野郎…。
「味方もなしに一人で来るとは現王は無防備だな」
「俺一人で充分だろ?」
俺は剣を抜くと一瞬で、相手の上に馬乗りになり剣を首に突きつける。
こいつ…歯ごたえないな。
周りの兵が俺にかかってくる気配がして俺は声を上げた。
「お前ら。一歩でも動いたらコイツ殺すぞ?」
「ヒィィ!お前達!絶対に動くな!」
「なっさけねぇな…奇襲を止めさせろ」
「き、奇襲を止めて欲しければ妹と結婚するんだな…お前にとっても悪い話ではないだろう?」
「断る!奇襲かけてくるような国と結束しても良い国なんか作れねぇよ…止めさせないとこの剣はお前の喉に刺さるぞ」
「周りはうちの兵しかいない。俺を殺したらお前も死ぬぞ?」
「構わない」
俺は喉元に剣を当てた。
「ヒッ!き、奇襲は止めさせる!俺達も撤退する!だから殺さないでくれ!」
こう言われてもまだ油断は出来ない。
俺は剣を突きつけまま王の上から降りる。
「そのまま立ち上がれ…兵を撤退させろ」
王の一声で敵軍は撤収していく。
「お前もさっさと帰れ」
なんとか撤退させる事が出来た。
下手したら命落としてたな…。
城に戻ろう。