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幼馴染と発情期
第17章 王様のメイドさん
「…何をしている?ルール違反とは兵士としてどうなんだ?」
私の上に覆い被さっていた男は両手を上げて私から離れた。
背中に剣を突きつけられているらしい。
来てくれたのはフィリップ王様だった…。
どうして気付いてくれたんだろ?
「オイ!この二人は法を犯した!うちの国で裁く。地下牢に連れていけ」
フィリップ王様の国の兵がその二人を連れて行った。
二人きりになるとフィリップ王様は顔を背けた。
「と、とりあえず…これ…」
フィリップ王様はいつもの王様らしい服装ではなく一般国民のような服装で上着を私に掛けてくれた。
「ありがとうございます…」
「何で隣の国のメイドの君がこんな所にいるんだ?」
「…フィリップ王様ともう会えなくなるのは嫌だったんです…。」
「俺は絶対死なないから、もうこんな危ない行動はするなよ…」
「…はい」
「名前…そろそろ名前教えてくれないか?」
「…クロエです」
「クロエか。良い名前だな…」
フィリップ王様は私を抱き締めてくれた。