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幼馴染と発情期
第17章 王様のメイドさん
「オー?仕事中に隣の国の王といちゃつくとは許せねぇな」
そこに来たのはアラン王様だ。
「げ…アラン!邪魔すんなよ」
「うるせぇ!そんなにうちのメイド欲しいならかっさらっちまえよ!煩わしい!俺がどんだけ強引に、エマを傍にいさせてるか知ってるか?ちょっとは参考にしろ」
この国…この王様でよく成り立ってるよね。
「っつー事で…仕事中にいちゃついた事によりクビにする」
「何この王様…いちゃついてません。これでいちゃついてるなんて言ったらエマはもうとっくにクビになってます」
「んな!?エマはクビになんかしねぇよ!とにかく王様の命令は絶対だろ!」
「それなら自分から辞めます。職歴にクビなんて付けたくありませんから」
「ったく気の強い奴だ。フィリップ。お前のせいでうちの惜しい人材を手放すことになっちまった」
私はその場をさっさと立ち去った。
するとフィリップ王様がすぐに追いかけてくる。
「クロエ…俺の所来いよ」
アラン王様があんな下手な事言ったのも、私をフィリップ王様の所へ行かせる為のあの王様なりの気遣いなんだろうというのはわかった。
結局私はフィリップ王様の所でお世話になる事となった。
フィリップ王様のお城へ行くのは二回目。
お城に着くなりサラ姫様に紹介された。
サラ姫様はフィリップ王様の後ろに隠れて私の様子をジーッと見ていた。
歳は二歳しか離れていないと聞いたけど、身長が低くてすごく可愛い…。
「はじめまして…本日よりフィリップ王様のメイドを勤めさせていただくクロエと申します。どうぞ宜しくお願い致します。」
「は…はじめまして!よろしくお願いします…///」
挨拶を済ませて早速この国での生活が始まった。