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幼馴染と発情期
第17章 王様のメイドさん
クロエを抱き上げて風呂を出てベッドに移動する。
ベッドに押し倒すと俺はクロエな頬にキスをした。
「…クロエ…愛してる」
そう言って唇にキスをしようとすると手で唇を押さえられる。
「…フィリップ王様。いけません…これ以上したらフィリップ王様は、私と結婚しなければならなくなります…ここの国の王族の古くからの決まりをお忘れですか?」
「忘れるわけないだろ…クロエと結婚したい。勝手だけどやっとクロエが傍に来たんだ。離したくない」
「フィリップ王様が望むなら私は拒みません」
クロエにそう言われると溜め息が出た。
「…ごめん。クロエの気持ちまで手に入らなきゃ結ばれても意味ないのに…俺」
「…私が身分が高い方になら誰にでもあんな事すると思いますか?フィリップ王様鈍過ぎ。フィリップ王様だから……なのに……」
「……嘘だろ」
俺は自分の頬を殴った。
「イッテェ!夢じゃない!」
「フィリップ王様の好きにしてどうぞ?」
信じられないけどクロエも俺の事想ってくれていた。
もう抑える必要はない。
俺はクロエと唇を重ねた。
「クロエ…いつ結婚式しようか」
「…結婚はまだ先にしてください。しばらく秘密の関係です」
「何で?」
「何も知らない人達から見たら突然国にやってきた謎の女と王様が結婚だなんて簡単に受け入れられるわけないじゃないですか」
「でも…俺…」
「そんな焦らなくても私はいなくなったりしませんから…」
「……わかった」
そう言われて俺は安心した。
その夜はそのままクロエを抱き締めて眠った。